「サイエンススイーツ」のレビュー
料理もそうですが、スイーツ作りはとくにアートな感覚が問われるなあと感じています。
絵が上手に書ける方、創意工夫が得意な方、色彩感覚に優れている方は料理のセンスも人とは違ったものがあるのではないかと思っています。
そして今回そのアートは部分に科学的なアプローチもあったのだと気付かされました。
アートと科学の世界。
まさにお子さんと学ぶにはぴったりの題材ではないでしょうか。
表紙には「おうちでできるお菓子と科学の実験レシピ」とも書かれています。
科学の実験というと、家庭内でチャレンジする機会は少ないかもしれませんがスイーツ作りは材料も手軽に手に入るし、毎日でもできそうです。
また毎日のおやつ作りに悩む親御さんにとっても、親子で学びながら作る機会はお家時間を楽しむ良いきっかけになると思います!
おこさんたちに向けた注意点や基礎知識は目次の次に5ページにわたり、解説があります。
スイーツ作りがはじめてのお子さんや親にもわかりやすくなっています。
章は4つに分かれています。
砂糖の実験、空気の実験、違いを知る実験、色と形の実験。
レシピはそれぞれに小さなポイント解説が付いています。
材料の解説や、どんな仕組みでそうなるのか、など見逃せない内容です!
勉強になることがたくさんありました。
スイーツレシピ本には見慣れないワード「実験」という言葉が目に入ると、スイーツ作りが好きな方はためらってしまうかもしれませんが表紙を見てもらえばわかる通り、お子さんと一緒でなくても楽しめるスイーツの美しさ!
素朴なおやつ、というより見た目も美しく、ワクワクするレシピです。
盛り付け方も写真もとても参考になります。
男女問わず手にとってもらいたいレシピ本です。
科学的なアプローチが満載ですから、男性も興味が持てる内容だと思います。
「絞り方いろいろ」のレシピではカップケーキを飾るデコレーションの種類が8パターンも掲載されています。
デコレーションはついついありふれたものになりがちなので参考になりました!
お子さんはもちろん、おとなも絵本の世界を再現できるお菓子の家つくり。
最古のレシピといわれる「はちみつパン(レープクーヘン)」で作りますが、クッキーを焼いて重ねるよりも丈夫にできそう!と思いました。
型紙付きです♪
レシピも毎日手軽につくれるスイーツから、ひと手間かける特別なスイーツまで幅広く掲載されています。
「サイエンススイーツ」もくじ紹介
砂糖は不思議!
宝石のお菓子、時が止まったキャラメルクラウン、りんご飴、カリカリのローストナッツ、グミ食感!パートドゥフリュイ、レモンビスケット、「一口に砂糖といってもいろいろあります」空気が隠し味?
2つの温度を同時に味わえる!ベイクドアラスカ、メレンゲの作り方、無重力パフェ、メレンゲキッスのツリー、メレンゲポップス!、ルビーマカロン、抹茶マカロン、ベリーとチーズのマカロンケーキ、いろんな味のラムネ、ナンでムンク、膨らんだら詰めてみようベルリーナ、みんな大好き!マシュマロ、全部くっついた!マシュマロパーク、溶けそうで溶けない!マシュマロスモアクッキーサンド、簡単!マシュマロプリン、電子レンジってすごい!マグケーキ(4)、基本のスポンジケーキ温度や重さの違いを利用する
質量の違いがわかる不思議な層ドリンク(4)、溶けないアイス、昔のバニラアイスクリーム(3)、発掘!化石チョコレート、食べられるチョコレートのお皿、中に何が入ってる?イースターのエッグチョコ、長い4種のチョコスティック、チョコスプーン、色の変わるゼリー、しっとりバナナケーキ、具が沈まないフルーツケーキ色と形を楽しむ
カップケーキ、絞り方いろいろ、フラワーケーキ、エディブルフラワーの氷、スミレの砂糖漬け、エディブルフラワーのチョコレートバー、輪切りのフルーツケーキ、1・2・3本のアップルパイ、コンフィチュールのパレット(7)、ちょっと面白い盛り付けアイデア、いろいろスムージー(5)、反転カリグラフィービスケット、はちみつパンのおかしの家、お菓子の家のパーツ作りアイデア集、お菓子の家実物大型紙親愛なるリトルシェフたちへ
安全に気をつける・清潔、整理整頓・道具・材料・きちんとはかる・状態変化を見る・材料を入れる順番や量を守る・盛り付けは自由に!
*「」はコラム、()の数字はタイトル含むアレンジレシピの数です。
おまけのちょこっと感想
お子さんとも楽しめますが、ひとりで作りたいレシピがたくさん。
まず最初のレシピ「宝石のお菓子」は美しさにひとめぼれ。
出来たてから数日後、1週間後と時間の経過で楽しむことができるのもうれしいポイントです!