なぜか焼くと3つの層に分かれるという不思議なフランス発のケーキレシピ本です。
もちろん、
層になるよう別々に生地を重ねたのではないところが魔法のフランスで大人気のレシピ。著者である荻田尚子さんが日本向けにアレンジした、本邦初のレシピです!
表紙の写真を見てもらうとわかるのですが3層の一番上は柔らかくてふわふわとしたスポンジケーキの生地、二番目はクリーム、一番下の生地はフランになっています。
フランというのはタルトなどに入っている生地のことで、食感はプリンを想像してみてください。
まずは基本のケーキ「バニラ」の作り方を学べます。
この魔法のケーキにはいくつかコツがあり、それを抑えればとっても不思議なケーキが簡単にできあがります。
材料はシンプルに、卵、グラニュー糖、バター、薄力粉、牛乳、バニラビーンズ。
2ページにわたる基本の作り方と、Q&A見開き2ページ、上手につくるポイントも写真入りで丁寧に解説されています。
材料の分量をしっかり守ることと、それぞれの温度を守ることやメレンゲをしっかりと立てる、のはもちろん、コツとしてはいつものケーキではあまりないだろう卵黄生地とメレンゲを完全に混ぜ合わせない、低温でじっくり焼くなどがあります。
お菓子作りをよくしている方も、していない方にとっても基本のレシピを守って作れば難しい作業はありません。
基本のレシピを学んだあとは4つの章に分かれたアレンジレシピが掲載されています。
使用する型は直径15cmの丸型を基本とします。オーブンシートを敷き込む必要があります。
丸型といえばブリキ型を所有されている方も多いのでは? また手軽に使えるシリコン型を持っている場合はオーブンシートは敷かずに、焼き時間を延長すれば良いそうです。
掲載されたレシピの分量で15cmのスクエア型、18cmのパウンド型2つ分、直径10cmサイズのココット3個分にアレンジ、代用ができますので15cmの丸型を所有していなくてもいずれかがあればOKですね。
3層に焼きあがるため、フレーバーを変えるだけでもカット面が美しく、あまりトッピングの必要はないところも魅力です。
第1章では基本から少しのアレンジで見た目が大きく変わります。
1章のおわりにアレンジのコツが掲載されているので、家にある好きな食材を使用する場合に必読です。
第2章ではくだものを入れてアレンジします。水分量が増えるため、今までのレシピを習得したあとにさらによく読んでから作る点では、難易度は若干高くなるでしょう。
第3章ではクリスマスや、バレンタイン、ハロウィン、お正月などイベント、プレゼント用にとちょっとおめかしたゴージャスなアレンジになります。
そして4章ではパーティにも映える、塩味のケーキレシピです。
バターオンリーではなく。オリーブオイルメインのレシピもありました。
スモークサーモンやソーセージが使われており、カット面がとても華やかです!
このような華やかなカット面のケーキが層を別々に作ってサンドしたのではないところがやはり魅力的ですね。
ケークサレのレシピにプラスしてサラダやスープのレシピも掲載されています。
朝食やランチのテーブルコーディネイトにも参考になるかと思います。
それぞれのレシピにはポイントが記載されています。
既存のケーキをマスターした方にとっても新しいケーキを作るうえで必須のレシピ本です。
またお菓子作りに慣れていない方も、デコレーションをしなくても華やかなケーキが作れますのでおすすめです!
不思議な3層ケーキが焼けるレシピ本~目次紹介~
◎基本の作り方 バニラ
◎不思議でおいしい魔法のケーキ、よくある質問、上手に作るためのポイント、道具について、材料について
1.いろいろな魔法のケーキ
塩キャラメル、コーヒー、抹茶、紅茶、フィナンシェ風、チーズケーキ風、ホワイトチョコレート、メープル、はちみつ、ピスタチオ、ピーナッツバター、スパイス、ごま
2.くだものたっぷりの魔法のケーキ
りんご、いちじく、パイナップル、洋なし、マンゴー、レモン、オレンジ、バナナ、栗、プルーン、ラムレーズン、フリュイルージュ
3.季節を祝う魔法のケーキ
クラシックなクリスマスケーキ風、ビッシュ・ド・ノエル風、バレンタイン、バレンタイン生チョコ風、バレンタインのブラウニー風、ハロウィン、イースター、ばら、桜、お正月
4.キッシュみたいな塩味の魔法のケーキ
キッシュロレーヌ風(サニーレタスのサラダ・たこのマリネ)、いちじく、生ハム、カマンベール(ルッコラとチコリのサラダ・いわしの香草パン粉焼き)、サラミとローズマリー(ミネストローネ)、トマトとバジル(チキンとズッキーニの串焼き)、ソーセージとチーズ(トレビスとサニーレタスのクルミサラダ)、スモークサーモンとディル(赤パプリカのスープ)
◎アレンジのコツ、型について