スタイリッシュな色使いと温かみのあるデザインが人気の北欧の雑貨やインテリア。
今、注目されている、
北欧雑貨だけでなく北欧スイーツや北欧の料理を知ることが出来るレシピ本です。
テーマは2つに分かれています。
吉祥寺『ALLT GOTT』のオーナーシェフである矢口岳さんがスウェーデン料理レシピを担当し、フードアナリストの早川るりこさんが北欧スイーツレシピを担当しています。
北欧スイーツのレシピが知りたい方も北欧料理の特徴や食材が学べますし、どちらかに偏ることなくバランスがとても良いです。
特徴といえば、気候の関係から保存食のレシピが発展し充実していることだそうです。
作り置きや保存食は日本でも古くから親しまれていますよね。
近年は便利だけでなく、作り置きに「おしゃれ」な感覚もプラスされ、そういったことも北欧の雑貨や暮らし方に注目が集まってきた影響もあるのかもと思えました。
まずうれしかったのは新しい食材を知ることができたことです。
日本のレシピや日本流にアレンジされたレシピでは目にすることがなかった、カンタレーラやリンゴンベリーというもの。
リンゴンベリーは別名「こけもも」なので、信州や軽井沢などでジャムとしても知られていますよね。
そのほか、うちで植えてみたものの「どうやって使ったらいいのか」わからなかったハーブ、ディルの活用方法がわかりました。
カンタレーラ、なにそれ?な方も大丈夫です!
エリンギ、マッシュルーム、しめじ、まいたけなどに代えて作ることができます。
目次を見てもらうとわかるのですが、個性的なレシピ名があります。
またそれをいったいどういう料理なのかと想像する楽しみもあるのではないでしょうか。
北欧スイーツは第4章、第5章ですが聞きなれないレシピ名には解説が表記されています。
伝統のお菓子や、クリスマスに作るスイーツレシピは3つ掲載されています。
わたしは、マジパンを使ってスポンジ生地にジャムやクリームを乗せ、層状になったケーキを包む「プリンセスパーケルセ」がなかでもとても繊細なスイーツだなと感じました。
こちらのレシピをマスターしたら北欧の気分が高まりそうです!
またコラムも写真入りで、北欧の雑貨からレシピ、暮らしなどに興味を持った方にとても参考になる楽しい内容です。
テーブルコーディネイトも学べます。
北欧料理レシピ本~もくじ紹介~
●北欧料理で使う食材
第1章 野菜料理
おじいいさんの栄誉、カンタレーラトースト、キャベツのアンチョビドレッシングサラダ、根セロリとリンゴのサラダアンチョビドレッシング、北欧風マヨネーズ、ビーツと玉ねぎの赤いスープ、木曜日の豆のスープ、スモークサーモン入りポテトスープ、ヤンソンさんの誘惑、ディルポテト、フィッティパンナ(残り野菜の炒め物)
第2章 魚料理
サーモンマリネマスタードソース、ニシンのマリネマスタードソース、北欧風マスタードソース、サーモンプディング、ポーチドサーモン、小エビとアボカドのサラダ、カキのグラタン、カジキマグロのソテー、アンチョビ白ワインソース、イワシの香草パン粉焼き、フィスクブラール(フィッシュボールのクリームソースがけ)
第3章 肉料理
ショットブラール(スウェーデン風スパイシーミートボール)、鶏肉のスウェーデン風煮込み
「クリスマスにいただく北欧のお料理」
スモークサーモンテリーヌ、ビーツ入り赤いハンバーグ、ユールフィンカ(クリスマスハム)
第4章 パン・焼き菓子
カネルブッラル(シナモンロール)、セムロール(アーモンドペーストと生クリームを詰めた菓子パン)、貧しき騎士のフレンチトースト、スコルボール(スウェーデンのビスコッティ)、北欧の雑穀ブレッド、ソッケルカーカ(しっとりとしたスポンジケーキのような焼き菓子)、ハッロングロットル(真ん中にラズベリージャムをのせた焼き菓子)、クリングロール(パン屋さんのマークの焼き菓子)、ドロンマル(「夢」という名の焼き菓子)、マンデルクッパル(アーモンドスコーン風焼き菓子)、マサリネル(アーモンドペーストのタルト)
第5章 デザート・おもてなし
ミニロールケーキ、プリンセスパーケルセ(プリンセスケーキ)、マレングスヴィス(焼きメレンゲとホイップした生クリームのデザート)、オストカーカ(スウェーデン風チーズケーキ)、パンケーキのケーキ、ルバーブといちごの夏のデザートスープ、サフランスパンカーカ(サフラン風味のお米のデザート)、りんごのケーキバニラソース添え
「クリスマスにいただく北欧のお菓子」
サフランのクネック、ラズベリーとバニラのコーラ、ペッパルカーコル(北欧のスパイスクッキー)、ルッセカッテル(サフランの菓子パン)
●コラム
北欧料理について、保存食いろいろ(自家製ピクルス・リンゴンベリーのジャム・香草バター)、北欧のお酒、北欧ならではの料理の知恵、テーブルコーディネイト術、北欧の暮らしぶり
さらにひとこと感想
北欧料理が身近に感じられるレシピ本です。
もちろん家の中を北欧テイストにしていたり、北欧雑貨を大好きな方ならぜひ学びたいレシピです。
世界が広がります!